科目名 | 都市建築設計Ⅰ |
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対象 | 工学部 建築・社会環境工学科 7セメスター |
担当教員 | 石田壽一、小野田泰明、村尾修、岩田司、小林光、柳井良文、市川紘司、藤山真美子(工学研究科) |
受講人数 | 12人 |
授業内容 | 本授業では、今学期、環太平洋大学協会参加大学によるArcDR3: Architecture and Urban Design for Disaster Risk Reduction and Resilienceと題した国際都市建築デザインスタジオを実施した。都市建築学専攻および災害科学国際研究所に所属する専門分野の異なる複数学生がグループを組み、自然災害リスクに対する都市・建築環境の最適化設計手法の検証を演習形式で実施した。 |
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授業形態 | (講義について) Google Meetを使ってリアルタイムで講義を行い、通知やデータ共有はClassroomを使用した。授業前に講義スライド資料等を掲載すると共に、授業後に講義録画を掲載した。 (設計演習について) 授業前半では、Google Meetを使って一週間ごとに履修学生全員の集まった全体エスキスを繰り返した。授業後半では、全体エスキスとは別に、グループごとにZoomやGoogle Meetを使ってエスキスを行った。また、全体を通して中間(調査)、最終(提案)の2段階で講評会をGoogle MeetおよびZoomで実施した。 |
使用LMS | Google Classroom |
評価方法 | 最終講評会でのプレゼンテーションやClassroomの「課題」に提出されたポートフォリオを総合的に勘案して評価した。 |
工夫した点 |
・オンライン講義では、専攻外の様々な専門分野の先生に参加いただき、トピックの異なる講義を合計8回実施した。講義後は学生がグループ演習の進捗を報告するとともに、講義内容に関連した質疑応答を行う形とすることで、講義が一方向にならないよう配慮するとともに、演習プロセスへのフィードバックにつながる形式とした。
・授業の中盤では、国際都市建築デザインスタジオ参加10大学によるローカルシラバスの発表がオンラインシンポジウムの形で実際された。本授業も発表を行うと共に、受講学生もオーディエンスとして参加したため、本授業の上位テーマをより包括的に理解するよい機会となった。
・授業後半では、学生の進捗に合わせて助教のエスキスを受けられるようSlackをコミュニケーションツールとして活用し、学生が柔軟な時間設定や複数回のエスキス希望を気軽に相談できるよう配慮した。
・最終講評会では、オンラインのメリットを活かして、国際都市建築デザインスタジオを同時に実施している海外の他大学教員も参加した。
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反省すべき点 | ・本授業の上位の枠組みである国際都市建築デザインスタジオの実施体制やスケジュールがCovid-19の影響で大幅に変更となり、本授業もこれに連動して授業を進めながらのスケジュール調整が必要となった。授業を前半と後半に分けて、後半スケジュールの確定時期をずらすことで混乱を最小限化したが、学生にとっては具体的な演習プロセスをイメージしづらい点もあり、落ち着かない状況も生じたと思われる。 |
その他気が付いたこと |
・本授業では、仙台市近郊の具体的な敷地を対象としているため、フィールドリサーチ が十分にできない状況は設計演習にとって厳しい状況となった。また、本授業は後期の都市建築設計Ⅱに連動しているため、今後具体的な空間を設計していくにあたっては、模型制作など作業自体に一部研究室や製図室利用を許可するなど、柔軟な枠組みが必要であると感じた。
・来日前の留学生や一時帰国していた留学生が数名履修しており、授業期間の初期段階で個別連絡をとって情報共有を図ってはいたものの、授業への参加や日本人学生とのグループ作業において、時差がある中での調整に苦労している様子であった。
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