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「口腔の機能」 および 「生体の機能-応用」

NO 72
科目名 「口腔の機能」 および 「生体の機能-応用」
対象 歯学部 5セメスター
担当教員 中井淳一、安藤恵子、千葉美麗、工藤忠明(歯学研究科)
受講人数 52人
シラバス→
授業内容 ヒトの体の機能(口腔の機能およびそれ以外の部分の機能)について解説する。
実習(対面)あり。
授業形態 Google Meetを使ってリアルタイムに講義を行い、双方向の授業を行った。講義の際ネット接続がうまくできずリアルタイムの講義に参加できなかった学生のため、毎回の講義の録画をClassroomに掲載した。
毎回講義のまとめを作成しClassroomに提出することで出席としている。(6割以上の出席を単位の要件としている。)
使用LMS Google Classroom
評価方法 対面での試験を行い、提出された「まとめ」を評価して試験の素点に加点した。さらに自習点(後述)を加えて総合判定した。
工夫した点
・オンラインでのテストは不正防止が難しいため、対面で講義室を2部屋使い密度や換気に注意して試験を行った。
・ネット講義では各学生の理解度を測るのが難しいと感じたため、対面授業のときよりも難易度をやや上げ問題数を1.5倍に増やし(問題用紙にして、A3(2段組)4枚)、各学習項目に対する学生の理解度を細かく評価するようにした。問題形式は、穴埋め、筆記問題、マルチチョイスなど複数の形式の問題を出題した。今回の試験範囲は1年間に口腔生理学で学んだ全範囲で、4セメスターの範囲も含んでいる。範囲が広いため、学生にはあらかじめしっかり学習するように繰り返し伝えた。結果として学生は「頑張って勉強してきた」と評価している。極端にできない学生はおらず、全体的にも学力が低下しているわけではなかった。
・自習点について、以前より対面授業でもおこなっていたことであるが、学生が自主学習したノートなどがあれば、コピーを提出すれば評価し加点することにしている。ただし加点は本試験で合格となった場合のみとしており、再試験を受けた場合は加点しないことにしている。自習は講義の課題の「まとめ」とは別であくまでも学生個人が自主的におこなったもので、1度提出したものは再提出しないように学生にはお願いしている。今回受講者52名中自習したノートなどを提出した学生は39名、1人当たり平均A4のノートにして30枚であった。大部分が手書きで要点をまとめたものであった。みんな頑張ったと評価した。
反省すべき点
・オンラインでのテストを、不正を防止しながらいかにおこなうかが課題である。
・今回meetでリアルタイムで双方向の講義を行ったが、講義の動画がclassroomにアップロードされることがわかると、リアルタイムで講義に参加しない学生が増えた。ネット環境によってはリアルタイムで参加できない場合もありえるので、リアルタイムでの参加を強要することは難しいと考えられる。オンデマンドの方が楽で何度も視聴できる時短再生や理解している点は飛ばしてみるなど利点が多いことも理解できるが、双方向性が犠牲になる。
その他気が付いたこと
・今回7月以降対面での実習も行った。ネットでの仮想の実習も検討したが、実際に動物に触れた実習は歯学部の学生には必要であると考えた。まず、実習室には飛沫防止のビニールを設置した。また、3密を避けるため通常の実習室以外に複数の教室を使用した。これまでの実習項目を再検討し感染リスクが低い項目に変更したり、実習自体も測定装置を他の教室からお借りしたり新たに購入するなどして密度を下げて実習できるようにした。そのため人的、時間的、物的、金銭的に負荷がかかった。対面実習をして、良かったと考えている。学生は生き生きとしていた。感染予防に注意して実習を行うことで学生に貴重な経験をさせることができたと考える。
・一方、ネット講義を活用した実習の方法に関してアイデアも生まれた。例えば、半分の学生は実習を行い、残りの半分の学生はネット講義を受講することで、密度を減らして感染リスクを下げつつ実習を行うことができる。(今回この方法は利用できなかった。理由は、今回は7月の1か月しか実習期間がとれず時間的制約から行えなかった。)
・meetでは誰が参加したのか記録が残らないので出席が取り辛い。
・meetではmeetを終了するとチャットが残らないので、質問などが消えてしまう。
・classroomでは参加者(学生)が名簿順にならんでいないので、提出物などのチェックがしにくい。
・提出物を提出した時間を確認したくても、google driveのアップロード時間を見るしかチェックのしようがない。
・ISTUでは2倍速再生や早送りができないので使い勝手が悪い。
・今回ネット管理をいろいろとサポートしてくれた河内さんには感謝しています。もう少しITインフラの人員を強化する必要があると感じます。
・google meetの取扱説明書が欲しいという意見があった。

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