科目名 | 物理学C |
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対象 | 全学講義 3セメスター |
担当教員 | 菊川豪太(流体科学研究所) |
受講人数 | 50人 |
授業内容 | 熱力学の基礎概念および熱力学体系を講義する。 |
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授業形態 | オンデマンド講義のスタイルで、毎回講義動画をYoutubeにアップロードした。全体で数回(基本的に期限1週間)のレポート課題を課した。質問は毎回の講義において、Classroom上に質問・要望コーナーを設けて(質問機能を使用)受ける形とした。 |
使用LMS | Google Classroom |
評価方法 | 3回のレポート、および最終レポート課題として、講義時間中で解答してもらう課題を設け、総合的に評価した。動画視聴後に、選択式質問で「動画を受講した」を提出してもらうようにし、出席評価の代わりとしたが、(対面の出席とは重さが違うと判断し)評価のウェイトとしては、かなり低く設定した。 |
工夫した点 | ・今の学生はYoutube世代なので、動画や音声のクオリティはそれなりに要求レベルが高いと考え、オンデマンド講義のスタイルを選択した。基礎学問に類する講義内容なので、対面の際と同様に板書スタイルがマッチすると考えた。これをオンデマンド講義で実現するため、液晶タブレットとホワイトボードソフトウェアを使って、下図のような講義を行い、画面キャプチャソフトウェア(OBS Studio)を使って、音声(ダイナミックマイクで入力)とともに動画ファイルとして保存した。
・上記のような板書スタイルだけだと、どうしても顔の見えない講義になってしまうため、講義の前後に顔出しパートを設けて(デジタルカメラで別撮り)事務的な連絡を行った。特に夏学期中はコロナウィルスの影響で日々情報がアップデートされていたため、顔出しパートのトピックには困らなかったと思う。
・このスタイルの最大の問題(手間)は動画編集作業だが、Adobe Premiere Proを用いて、顔出しパートと板書パートをカット・接続編集し、簡単なテロップ(重要な連絡事項、講義内容の訂正など)を入れる程度に留めた。一度ワークフローを確立した後は、それほど手間を要さず、動画編集できるようになった。
・Youtubeだと画質の選択を学生に委ねることができるため、データ通信環境に制約がある場合でも、それなりに現実的な配信になると思われる。また、動画再生回数の確認がYoutube(Youtube Studio)側で容易にでき、どの程度学習が進んでいるかを随時確認することができる。
・後に、講義内でのアンケートでわかったことだが、スマートフォンで受講している学生が一定数いるため、結果的に上記の板書(+そこそこ大きい文字サイズ)スタイルは良かったと考えている。
・毎回の講義でClassroomの質問コンテンツを作って、「限定公開のコメント」から質問しやすい形とした。それなりに学生からの質問や(激励)コメントを貰えた。
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反省すべき点 | ・上述した質問受け付けの形態は、それなりに質問が貰えたものの、やはり対面ほどではないので、もう少し質問しやすい形態を模索したい。 ・数回のレポート課題だけだと、成績のバラツキがそこまで出なかったため、負荷(学生、教員とも)とのバランスを考えて、もう少し評価がうまくいく方法を模索したい。 |
その他気が付いたこと | ・オンライン講義でレポート課題が多くなっており、受講の負荷が大きいという意見を複数受けた。他の講義を含め全体として受講に際しての負荷のバランスをどう取るかが課題であると感じた。 ・Classroom上での受講者の並び順と(成績評価に使用する)受講者名簿の順番が異なっていて、大変やりにくいと感じた。ここだけは改善もしくは何らかの解決手段が望まれる。 |