科目名 | 酵素化学(Enzyme Chemistry) |
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対象 | 農学部 応用生物化学科 3セメスター後半(第2クオーター月・木) |
担当教員 | 小川智久(農学研究科) |
受講人数 | 92人 |
授業内容 | 酵素を中心とした生化学。タンパク質の精製法、立体構造の成り立ち、酵素反応速度論、酵素活性調節、触媒メカニズム、タンパク質の合成における酵素の役割、酵素がもたらす病態への創薬法を解説。 |
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授業形態 | Google Meetを使ってリアルタイムに講義を行った。学生の希望により第5回以降の講義録画を編集後Classroomに掲載した。講義に利用したスライド資料などもpdfでClassroomに掲載した。 毎回出欠チェックを兼ねて簡単な課題(Google formを利用4問+質問)を課した(提出期限は次回講義まで)。また、レポート課題を4回課した(提出期限は2週間程度)。 |
使用LMS | Google Classroom |
評価方法 | ClassroomのGoogle Formsによる出欠チェックと多肢選択方式の課題、レポート4回分の評価、および最終回にリアルタイムで実施した試験により評価した。リアルタイムで実施した試験は、試験問題を開始時に配信し、手書きによる解答をスマートフォンでの写メあるいはスキャナーにより電子文書化後、試験終了10分以内にClassroomへ送付してもらった。試験実施は、公平性確保のためノート・講義資料持込可、インターネットや教科書も閲覧可とした。ただし、文章(長文)での解答においてインターネットや教科書と同じ(80%以上類似)ものと判断された場合には、不正(カンニング)と見なすことを予め告知した。試験時の受講生の監視は、受講生の了承のもとリアルタイムMeet録画により行なった。 |
工夫した点 |
・Classroomで設定したMeetを録画するため、毎回学生より早めに参加しておいた。動画はトリミングなど編集作業に関してはiMovieを用いて行った。
・スライド・動画のみでなく、毎回の講義に関連して役立つWebサイトを講義資料中に、またレポートの補足資料をClassroom上に掲載した。
・試験の実施方法を工夫した(リアルタイムオンライン試験。上述)。
・Google Formsにより講義に関する質問・意見を拾い上げ、できるだけ次回講義に回答するようにした。
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反省すべき点 |
・今回初めての担当講義だったため、毎回の講義の分量、内容について、こちらで把握できなかった部分(学生の理解度、バックグランドなど)もあった。
・チャットを利用したリアルタイムオンラインでの質問などを期待したが、学生からのその場での反応・質問がなかった点(Google Formsではあり)。
・Meet録画では、直前まで会った会議(教授会)から切り替えた場合には、学生よりも早く参加していても、録画できなかった。また、講義途中で画面共有が何らかの理由で解除され、気づかずに講義を進めた結果、録画されていなかった点(学生の方は、画面を切り替えて視聴できている)など, リアルタイムオンライン講義(Meet録画)でのトラブル対応法やMeet使用法の理解不足の点。
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その他気が付いたこと |
・講義の最後に授業形態やオンライン講義についてのアンケートを実施した。その中で、対面授業が可能となった場合どのような授業を受けたいかの希望については、オンラインを希望(全て+オンラインを多く):21.2% 対面を希望(全て+対面を多く):41.2% 演習・実習を対面、講義はオンライン:31.8% だった。
・オンラインを希望の多くは「オンデマンド講義」を希望していた。リアルタイムオンライン講義は不評であった。その理由として、時間節約(通学時間節約、自分のペースで自由に)と授業を何度も見れること(復習、聞き逃しがない)がメリットである点など。
・一方で、人(友人、教員)と会えない(質問しにくい、疑問解消できない、交流がない)、モチベーション・集中力の維持困難、ネット環境等(音声乱れ、接続不良などトラブル)、時間管理(授業・課題が溜まる。レポート過多)、目の疲れ等の身体的な問題が主なデメリットのようでした。
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