オンライン授業グッドプラクティス

生化学2

NO 60
科目名 生化学2
対象 薬学部 3セメスター
担当教員 井上 飛鳥(薬学研究科)
受講人数 89人
シラバス→
授業内容 タンパク質の構造と機能について学ぶ。タンパク質の性質、構造がタンパク質の機能にどのように関与しているか、そして、生命を維持するための様々な化学反応がタンパク質によりどのように行われているかについて学ぶ。
授業形態 Google Meetを使ってリアルタイムに講義を行い、毎回の講義録画を講義翌日にClassroomに掲載した。講義に利用したスライドは、講義翌日にClassroomにて配信した。
毎回、講義の内容に関してGoogle Formにて穴埋め問題・選択問題を課し、聴講中もしくは講義が一段落した後に入力してもらった。講義の最後の15分程度でリアルタイムで集計した答えをMeet画面で共有しつつ解説を行った。提出までの期間は1週間とした。
使用LMS Google Classroom
評価方法 平常点(毎回の講義でのGoogle Formの課題への解答)と講義のレポート(中間レポートと期末レポートの2回分)により成績評価を行った。
工夫した点
・教科書以外の講義資料(pdf)は予めアップロードしておき、リアルタイムの講義中に各自のパソコンでみられるようにした。
・Google Formでの課題配信では回答送信後に修正してよいと周知して(学生は間違えることに慎重)、学生の実際の理解度を把握するように努めた。
・黒板への板書を模倣するために、タブレットにタッチペンで描き、この手書きがパソコンでリアルタイムに反映させ、Meet画面に映るようにした。
・各自のパソコンから外部のデータベース(PDBjなど)へアクセスしてもらい、タンパク質の立体構造を手元で回すことや、タンパク質の機能のデータベースを自ら取得することを通じて、理解を深めてもらうよう誘導した。
・上記の外部のデータベースのアクセスに際しては、Google Slideによるリアルタイム投票(簡単な質問をリアルタイムで入力し、はい、いいえの2択で回答)で学生全体の進行状況の把握に努めた。
・毎回の講義後にチャットによる質問受付を行った。
反省すべき点
・リアリタイム配信で使えるツール(タッチペン、Google Slideでの質問機能)の情報を知るのが遅くなり、講義の後半からの使用にとどまった。また、タッチペンは急に動かなくなることがあった。
・中間レポートの解説をする講義時間が取れなかった。期末レポートの作成前に、中間レポートから模範となるものを選んで解説することで、質の向上につなげられると思うが、その機会を与え損ねてしまった。
その他気が付いたこと
・Formの使用により出題した問題の正答率をリアルタイムに把握することができ、理解されている部分と理解が足りない部分を認識できた。
・リアルタイムでの解説のために小テストの回答を多くの学生から送信してもらいたかったが、講義を重ねるごとに未送信の学生が増えてきてしまった(提出後も訂正可能だが、面倒に感じてしまった可能性がある)。
・想定より多くの学生(Google Formの提出時間の記録からは70名前後、受講生の約80%)がリアルタイム配信の講義を聞いていることがわかった。
・オンラインで反応が見えづらい中、講義を行うことから例年より難易度を落としたが、より深く学ぼうとする学生には物足りなさそうであり(学生から質問に感心することがあります)、大学教育としてどこに合わせるのがよいのかジレンマを感じる。

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