オンライン授業グッドプラクティス

  • HOME
  • 日本文学概論

日本文学概論

NO 45
科目名 日本文学概論
対象 文学部・法学部・教育学部 3セメスター
担当教員 横溝博(文学研究科)
受講人数 134人
シラバス→
授業内容 『源氏物語』をはじめとする王朝物語文学の成立と受容の諸相について学ぶ。
授業形態 Google Meet を使用してリアルタイムに講義を行った。回によっては録画しGoogleドライブで共有した。講義で使用する資料およびスライドは事前にPDFでClassroomにアップした。また毎回ミニッツペーパーの様式をアップして講義後に提出させた。
使用LMS Google Classroom
評価方法 毎回提出するミニッツペーパーを合算して期末レポートとし、評価した(期末レポートでの学生の負担を考慮してのことでもある)。学生の出席点については、「参加者確認アプリ」でTAにチェックしてもらうことで評価の参考にした。
工夫した点 リアルタイムならではの授業展開を心がけた。オープニング、エンディングではジングルを入れるなど、ラジオ講座の雰囲気作りをし、口調もDJ風にするなど遊び心を加えて、(教員・学生とも)オンライン授業に飽きがこないように工夫した。提出されたミニッツペーパーのうち興味深いコメントを次回のスライドで紹介することで、問題意識の共有をはかるなど、学生の理解の助けとなるよう工夫した。毎回のミニットペーパーにはコメントをつけて返し(大きな負担ではあったが)、疑問に答えるなど、学生個々の学習をフォローすることに努めた。授業の参考となる情報は、Classroomや講義スライドに貼り付けるなどして数多く紹介した(そのためスライドのボリュームは大きくなった)。
反省すべき点 Meetでのリアルタイム配信は定着したが、チャット機能を使うことがほとんどなかった(そのゆとりがなかった)。何しろ初めてのことで毎回の準備がぎりぎりとなり、体調も影響するなどして、授業展開が思い通りに進まないことがあった。パーフェクトにこだわらず(通常の7割くらい!?)、扱うトピックを絞るなど、無理のない授業計画を立てて臨むことが必要と感じた。録音は毎時アップしてもよかった。ストリーミング配信と組み合わせるなど、受講生の復習に配慮した体制作りをするとなおよかった。
その他気が付いたこと 学生はリアルタイム配信をそれなりに楽しんだようだ。ふだんの授業では行えないようなコメントの紹介などにも、学生の関心は高かった。やはりオンライン方式による学習環境は基本的に孤独であり、他の受講生の様子が窺えない分、学生の不安は大きいのだろう。課題もできるだけコメントを付けて返すなど、学生のモチベーション維持に努めることがオンライン授業を全うする秘訣だと感じた。またスライドが中心になるので、スライドの作り込みが学生の理解を大きく左右することがわかった。リアルタイムにこだわり過ぎず、聞き逃しに備えてストリーミング方式とうまく組み合わせると万全である。

<< 前のページに戻る