オンライン授業グッドプラクティス

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計算機ソフトウェア工学

NO 38
科目名 計算機ソフトウェア工学
対象 工学部 電気情報物理工学科 5セメスター
担当教員 住井 英二郎(大学院 情報科学研究科)
受講人数 約100人
シラバス→
授業内容 数理論理学的基礎による、プログラミング言語の理論(形式論理の初歩、素朴集合論、帰納法、命令型言語の構文論、操作的意味論、公理的意味論)
授業形態 昨年から共著に加わった教科書を取り急ぎほぼ完成させ、それを中心に解説したオンデマンド動画を前の週にアップロード、ごく簡単な課題を出した上で、次の週の所定の時間をオフィスアワーとし、Google Meetで質問を受け付けるとともに、時間があれば理論の応用など授業に関連する(試験や成績には直に影響しない)「余談」を話した。
使用LMS Google Classroom
評価方法 毎回の簡単な課題に加え、オンライン期末試験を行なった。後者は約80台の端末で約100個のGoogle Meetを一人ずつ別々に起動し、学生への詳細な指示に基づき試験監督・録画を行なった。
工夫した点
・上述のオフィスアワーとオンライン期末試験に加え、オンデマンド動画はPowerPointではなく(Surface Penと)Acrobatによる「教科書」への書き込みとGoogle Jamboardによる「板書」をOBS Studioで合成し、なるべく「臨場感」のある詳しい解説を心がけた。
・授業期間中頃にアンケートをとり、学生の感想を確認した。理解度の実感は概ね高く、オンデマンド動画を前の週にアップロードしたことやオフィスアワーも好評だった。実際に期末試験の成績も例年より明らかに大きく改善した(問題の内容に大差はなく、上述の方式や答案の内容から不正も極めて考えにくい)。
反省すべき点
・当授業に限ったことではないが、完全にオンラインを前提としていたため、もし対面を希望する学生がいても対応できなかった。(ただしオンライン期末試験を自宅で受験できない一部の学生には、一人につき一部屋ずつ教室ないし会議室を予約・提供した。)
その他気が付いたこと
・これも当授業に限らないが、講義はオンラインを望む学生が多い一方、人間関係も含む大学生活は対面を求める声も多く、工夫が必要と思われる。

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