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症候学PBLチュートリアル教育

NO 25
科目名 症候学PBLチュートリアル教育
対象 医学部 医学科4年次(7セメスター)
担当教員 石井 誠一、加賀谷 豊、齋木 由利子、岩崎 淳也(医学教育推進センター)
受講人数 131人
授業内容 日常診療で出会う様々な疾患について、患者さんの訴えを元に問題基盤型学習(PBL)形式でグループで学び、クラス全体で発表・討論会を開催する。のべ100名以上の教員がチューターとして参加し、グループ学習を支援する。
授業形態
  1. 7~8人ずつ、計18グループに分かれてグループ学習を行う。計7週、45時間
  2. 各グループを教員1名がチューターとして担当する。チューターは毎週交代する。
  3. グルプ学習を毎週2回(水曜3時間、金曜3時間)開催し、各週1課題(1症例)、全グループが同一症例を学習する。チューターは水・金の両日参加する。
  4. 題は患者さんの経過をシナリオ形式で記述して3〜6部に分け、時系列で順次提示する。シナリオにはパスワードをかけて事前にClassroomで配信し、グループ学習当日、学生の求めに応じてチューターがシナリオ1から順次、パスワードを伝える。学生グループは第1回(水曜)にシナリオを読んで学習するべき項目を見つけ出し、分担学習して第2回(金曜)にグループごとの発表・討論を行う。
  5. 各グループで司会係、音読係、板書係の3役を決めて学生がグループ学習を運営する。板書係は討論内容をタブレット端末でホワイトボードに板書する。
  6. グループ学習はZoomで行い、各グループの代表学生にZoomアカウントを発行して、学生がチューターをZoomミーティングに招待する形で開催する。
  7. 毎週1回、18グループ全体で発表討論会を開催し、2グループが発表して学生間で質疑応答を行う。専門医1名がコメンテーターとして参加し、発表に対するコメントと学生の疑問点への解説を行う。質問はチャットで、回答は口頭で行う。
使用LMS Google Classroom, Zoom
評価方法
  1. グループ学習への出席、発表討論会への出席を必須とする。
  2. グループ学習での積極性、学習の深さ、グループへの貢献度等を担当チューターが個別に評価する。評価は5段階の評点で、良い点・改善点のコメントを付記。
  3. 発表者、質問者、回答者などには貢献点を加点する。
  4. 上記を7週間総合して評価する。
工夫した点
・本科目の開講前にPBL/チュートリアル教育のオンラインFDを2度、開催し、計41名の教員が受講した。FDでは実際のPBLを模したグループ学習を体験し、PBL未経験者がチューターを担当する準備となった。また、Zoomによるグループ学習の問題点を把握することができ、円滑なコース運営に繋がった
・学生には事前ガイダンスでZoomによるグループ学習の説明を行い、かつ、授業第1週を導入編としてPBLに習熟した教員がチューターを担当して、PBLのやり方を指導した。第2週以降は初めてチューターを担当する教員が含まれるため、グループ学習開始前にZoomでチューター会議を開催して、PBLの進め方を指導した。
・1グループの学生数を従来の9〜10人から7〜8人に減らして、オンラインでもチューターが学生個別に目が行き届き易いようにした。
・学習課題の症例シナリオにパスワードをかけておき、グループ学習当日、チューターが学生にパスワードを通知することで、時系列に沿った順次開示を実現した。
・学生の出席確認を確実に行うため、Zoomの画面に表示される氏名を「グループ番号+名簿に印刷されている氏名」にするよう指導した。
・Zoomアカウントを学生が管理することで、チューターの作業負担を減らした。
反省すべき点
・グループの学生数を減らしたためグループ数が増えた。チューターの総数を一定に保つ必要から授業週数を当初予定より2週間、減らすことになった。
・稀にPCの不調等でグループ学習に遅刻する学生がいた。
その他気が付いたこと
・コース開始が6月末で学生がweb授業に慣れていたため、オンラインのグループ学習につまずくことはなかった。初めてチューターを担当する教員も事前のFD受講とチューター会議に加えて、学生がいち早くグループ学習に馴染んでいたため、大きな問題なく実施できた。
・出席・遅刻・欠席の確認はZoomの参加者表示で容易であった。
・学習課題のClassroomでのweb配信は紙での印刷配布に比べて、課題の記述量が紙のサイズに制約されない、画像が鮮明、訂正も簡単など、優れた点が多かった。
・板書係が討論内容をタブレットで自由自在に書き、図示していたのには驚いた。
・従来の対面によるグループ学習と比較して、オンラインのグループ学習の方がグループ討論や意見交換が活発に行われている印象を受けた。


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